採用検査HowToガイド

18. ここは、おさえよう!選ぶ時の3つの重要ポイント

2015.08.17

18. ここは、おさえよう!選ぶ時の3つの重要ポイント

適性検査の比較検討をしていると、各社、各サービスの特徴が実に多彩であることが分かる。将来にわたって活躍してくれる人材を見極めて採用したいという目的はひとつなのに、その方法論は無限にある。

選ぶのが大変だからと言って汎用的なものを何となく選んでしまったり、自社に合っていないものを選ぶのは実にもったいない。せっかく導入するのであれば、採用活動を根底から変えるほど役に立つサービスを選びたい。

そこで、これだけは押さえておくべき3つの重要ポイントをまとめてみた。

 

ポイントその1 自社に合っているか

数ある適性検査には、それぞれの特徴がある。それが自社のニーズに合っているかどうかを、最初に検討する必要がある。そのためにしなければならないのは、適性検査で自社が応募者の何を知りたいのかを明確にしておかなければならない。

例えば、企業風土として協調性を重んじる社風があるのであれば、その資質を持ち合わせない人は選考から外さなければならない。これと同じように採用企業にはそれぞれの事情や求める人物像があるはずなので、それを明文化、整理しよう。

その要件をクリアしていれば、必ずしも高価な適性検査を選ぶ必要はない。価格が高くなっているものはその分診断内容が精密になっているとは限らず、広範囲に色々な人を対象にできるようにするための汎用性が高められていることも多い。

自社が求める人物像や適性検査に求めることが明確になっているのであれば、汎用性が高い適性診断でなくても目的を達成できるかも知れない。

 

ポイントその2 採用活動の本丸、面接選考の精度を高められるか

適性検査の目的は、その応募者が持つ本質的な人間性や自分自身で気づいていない人間性などを正確に評価することにある。人間はなかなか自分自身を客観的に評価できないもので、その傾向が強い人はストレス耐性が低いことが多い。

ストレス耐性を適性検査で知りたいと考える企業はとても多いため、適性検査でストレス耐性を評価した上で、面接でそれを確認するという流れが、採用活動の精度を大幅に向上させてくれる。

面接選考での評価が最終的には採否を決めるということは今も昔も変わることではなく、そのための事前情報、周辺情報をどこまで集めてから面接に臨めるかが適性検査の重要な役割だ。

 

ポイントその3 リスク回避に使えるか

3つ目のポイントは、これも適性検査に最近求められることが多くなったリスク回避だ。問題社員になるリスクをはらんでいる人を採用しないようにする、「採用してはいけない人」の見極めだ。こうした「採用してはいけない人」の人物像は主にメンタル面やコンプライアンス面に分けられ、いずれにしても組織に何らかのネガティブな影響を及ぼす可能性が高く、採用段階で察知したいというニーズはとても強い。

特に規模の大きな会社になるほど組織への影響が大きくなるため、「ストレス・メンタルヘルス診断」を目的に適性検査していることは統計的にも如実に表れている(HR総研「2015年新卒採用中間総括調査 結果報告」より)。(http://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=92

他にも問題社員によるリスクは幅広く存在しているため、そのリスク因子を適性検査で知ることはとても大きな意味がある。

 

この記事のまとめ
この記事のまとめ

たくさんのサービスや宣伝文句がある中で、採用適性検査を導入する際に押さえておきたいポイントは3つだ。自社に合っているか、将来を見据えた診断ができるか、リスク回避に使えるか、この3点を満たしているかどうかを精査すれば、採用活動に役立つ適性検査を選ぶことができるはずだ。