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7.面接だけではわからない!? 採用してはいけない人材の見分け方

2015.04.20

7.面接だけではわからない! 採用してはいけない人材の見分け方

今も昔も面接試験は採用活動の大きなヤマ場だ。実際に会ってみてどんな人材か判断した上で採用の可否を判断することは、ほぼ全ての企業で行われている。それほど重視されている面接だけに、そこで何が分かるのか、何を判断しているのかが明確になっている必要がある。

もし、面接に依存した採用活動で採用してはいけない人材を採用してしまったことが後で分かったとしたら、それは面接で重要な点が見落とされていたことに他ならない。面接だけでは分からない、採用してはいけない人材とはどんな人材なのだろうか。そういう人物を見分ける方法を含めて解説しよう。

採用したい人材だけでなく「採用してはいけない人材」も明確に

ほとんどの企業では、採用活動において採用したい人物像を描いている。しかし、その対極にある「採用してはいけない人物像」は描いてない場合が多い。採用したい人材だけを厳選すれば自ずと採用してはいけない人材は選考から漏れるというロジックが成り立つからだ。

しかし、以前と違って満足のいく母集団形成が難しくなっている昨今、限られた母集団の中から採用活動をする場合には「採用してはいけない人物像」を明確にしておく必要があるのではないだろうか。

求人情報サイトを運営する株式会社ビースタイルが人事担当者向けに行ったアンケート調査によると、何と人事担当者の約9割が採用活動で失敗したことがあることが分かった。また、同調査では活躍できる人材を面接で見極める自信があると答えた面接官は約2割に留まっているという結果も出ており、「採用してはいけない人物像」を全社的に共有しておく必要性が改めて示されている。

こんな人は採用してはいけない

人事の現場で現在、採用してはいけない人物像として最も懸念材料となっているのがメンタルヘルスの問題だ。採用時には判別できなかったものの、入社してからメンタルの問題が起きて休みがちになったり、早期退職してしまったり。

これだけなら本人の問題で済むが、そういった社員が一人いることによって既存社員のモチベーションが低下したり、組織としての活動が停滞してしまう可能性もある。また、こうした社員による人間関係のもつれによって、会社になくてはならないようなキーマンの社員が辞めてしまうなどは、最悪の展開だ。

就職活動の時には本人もそういったリスク因子に気づいていない場合も多く、採用の段階でリスク因子を見つけ出す方法が強く望まれてきた。採用適性検査ではこうしたリスク因子を未然に知ることが可能なので、最大の懸念材料に対する有効な対策となりつつある。

この記事のまとめ
この記事のまとめ

選び放題という母集団の形成が難しい現在の採用活動において、採用したい人物像を描くのと同時に採用してはいけない人物像を描いておく必要性が増している。特に問題になるのが入社後にメンタルヘルスの問題を起こすリスク因子を持っている人で、面接時には判別できないことがほとんどだ。採用適性検査はこうしたリスク因子を見つけるためにも利用が広がりつつある。