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16. 応募者を引き付ける 適性検査を用いたキャリアセミナーの開催方法とは?

2015.07.20

16. 応募者を引き付ける 適性検査を用いたキャリアセミナーの開催方法とは?

当サイトでは、採用活動は企業が応募者を選ぶ作業であるのと同時に、企業が応募者から選ばれる側面もあることを述べている。より多くの応募者に選んでもらうことで選考対象者の幅が広がり、良質な母集団が形成される。そのためには、キャリアセミナーも貴重な採用マーケティングの機会である。キャリアセミナーに適性検査をうまく採り入れて開催することで、集客から母集団形成に役立てる方法を解説しよう。

 

学生側の各種セミナー参加数は微増

キャリアセミナーは名称の通りセミナーであり、採用活動ではない。自社のことを学生に知ってもらうために開催されるのが主な趣旨だ。近年では応募者を増やすためにキャリアセミナーを開催する企業が多くなっており、各社趣向を凝らしている。

応募者である学生側も各種セミナーには関心を寄せており、事実上の就職活動の一環として捉えている。日経就職ナビの「2015年度学生モニター調査」によると平均25.4社ものセミナーや会社説明会に出席しており、複数社が出展する合同セミナーにも2.7回の平均出席回数がマークされた。ちなみに前年の同調査では平均25.0社だったので大きな変化はないものの、微増している点に注目したい。キャリアセミナーは多くの学生と接点を持つことができる有効な機会として、十分機能している。(http://www.disc.co.jp/uploads/2014/01/15monitor_201401.pdf

 

適性検査を集客ツールに活用、良質な母集団を形成

そこで提案したいのが、こうした各種セミナーにおける適性検査の活用だ。まだ就職活動も緒戦の時期に開催されるセミナーでは特に、学生も自分自身の適性や適職に強い関心を抱いている。そのような状態の学生に自分では気づいていない適性や資質を知る機会として適性検査を実施すれば、多くの学生が興味を示すはずだ。それを機会に自社をPRすれば母集団形成に数的な貢献をするだけでなく、企業として適性検査の結果を知りうる立場にあるため、その中で良好な結果が得られた学生にアプローチをかけやすいという、質的な貢献も可能だ。

採用活動の成否は、母集団の形成時にほぼ大勢が決していると言っても良い。なぜなら、良質な母集団がなければ良質な採用者に巡り会えないからだ。その意味において、適性検査を採用マーケティングの第一段階として活用するのは有効だ。

この記事のまとめ
この記事のまとめ

採用活動の成否を分けると言っても過言ではない、初期段階の母集団形成に成功するために、集客ツールとして適性検査を活用したい。就職の緒戦期にある学生にとって自身の適性や適職を知る機会は貴重であり、注目を集めやすい。そうして設けた接点の中で自社をPRし、適性検査を受検した学生の中から有望な結果をマークした学生を母集団に加えるチャンスも拡大する。