採用検査HowToガイド

20. これでストレスフリー!会社も、採用担当者も、社員も。

2015.09.14

20. これでストレスフリー!会社も、採用担当者も、社員も。

「三方良し」とは、商売の基本を表す古い言葉だ。売り手良し、買い手良し、そして社会にも貢献できる商売が最も良い商売であるという教えだ。

採用活動においても、この「三方良し」が当てはまる。会社良し、採用担当者良し、そして社員良し。この社員の中には未来の社員候補である応募者も含まれる。

適性検査を活用することで、これらの当事者全てが幸せになれる採用活動とは、どういうものだろうか。それぞれの視点で考察してみよう。

 

採用活動が最適化され、「会社良し」

人材マネジメントが経営に多大な影響を与える時代となり、人事部門の担う役割や責任が比べものにならないほど大きくなった。問題社員を採用してしまった場合、逆にダイヤの原石のような人材を採用できず同業他社で大活躍されてしまった場合など、いずれも人事の失敗による悪影響は計り知れない。

それを防ぐための科学的アプローチが、採用適性検査だ。応募者本人ですら気づいていないリスク因子や本人の適性、資質などを分析することで将来のリスクや可能性を把握した上で採用可否を判断できることは、とても大きな意味がある。

採用活動の精度向上だけでなく、煩雑になりがちな採用活動業務が省力化、短時間化、低コスト化されるメリットは、「会社良し」だ。

 

採用担当者の業務が効率化、高精度化して「担当者良し」

先ほど採用活動業務が省力化、短時間化されると述べた。これらのメリットは採用担当者に直接もたらされるメリットだ。

近年はネットからのエントリーが主流になり、軽い気持ちだけの応募者を含めると応募者数だけは膨大な数になる。そういった応募者の中から有望な母集団をうまく選別するために、第一関門として適性検査を課している企業は多い。これで選考に残った応募者のみを筆記試験やさらに高度な適性検査、面接試験へと進ませるようにすれば、効率良く有望な人材を選考に残せるようになる。

採用担当者の業務をスマート化させることは、会社の人事全体をスマート化させることを意味するのだ。

 

合理的かつ公平な人事システムで「社員良し」

応募者である学生や、採用後の社員にとっての適性検査とは、自分の知らないところで自分自身が評価されているわけで、心持ちが良くないと感じる人もいるかも知れない。

しかし、科学的な裏付けのある適性検査の結果に基づく人事は極めて公平なもので、そこに「ゴマすりだけが上手な人」や「仕事をしたフリだけが上手な人」「手柄を横取りする人」などが入り込む余地はない。人事の不公平感をなくすことで、採用活動や人事の公平性が保たれるのだ。

就職活動時における適性検査は今や当たり前のように見なされており、リクルートの「2013年 大学生の就職活動ふり返り調査」においても、1人あたり平均で8.5回の適性検査を受検している。少数ではあるが31回以上と回答している学生も2.6%存在しており、適性検査が就職活動の一部であるという認識は定着しているようだ。(http://www.spi.recruit.co.jp/issue/research/files/13daigakureport.pdf

適性検査の精度は現在の向上を続けており、より公平で能力や適性に応じた採用活動に貢献するようになると期待されている。

 

この記事のまとめ
この記事のまとめ

会社にとっては採用活動の最適化や合理化、採用担当者にとっては業務のスマート化、そして応募者や社員にとっては採用活動や人事の公平化など、適性検査がもたらすメリットは「三方良し」だ。今後も精度向上にあわせて導入企業も増え、質・量ともに採用活動の重要な位置を担うことは間違いない。